PCエンジンとは1987年にNEC-HEが発売した家庭用ハードゲーム機で1988年前後から1994年前後にかけて一時代を築いた人気ゲーム機です。設計にはハドソンが多く関わり、ファミコン全盛期の当時では圧倒的なグラフィックを誇り高性能なサウンドも相まって多くのゲーマー達を虜にしました。また天の声2というセーブデータ保存機器のほか、イラスト作成用のタブレットやプリンタ、カラオケ機器などにも接続することができ、CPUこそ後に登場するメガドライブやスーパーファミコンと比べると見劣りするものの16ビット化されたグラフィックチップやシステムの拡張、リアルな音声を生かしたゲームによりハードウェア競争を続けることができました。
PCエンジンでは当初、HuCARDと呼ばれるカード型のソフトが供給されており、小さく持ち運びにも便利で後に登場するポータブルゲーム機などにもそのまま利用することができました。当時アーケードゲームの移植が家庭用ゲーム機購入のモチベーションの一つでしたがPCエンジンのウリはファミコンより再現性の高い移植ソフトを楽しめるというところにあります。懐かしのゲームソフトといえばこの当時キラーソフトとなったのは「R-TYPE1]ではないでしょうか。HuCARDの容量の問題でR-TYPE1とR-TYPE2の前後編に分かれる形となりましたが、オリジナルに引けを取らないグラフィックと移植クオリティは懐かしのゲームソフトとして記憶に残ります。
1988年、専用のCD-ROMドライブが発売されたことによりHuCARDの容量に悩まされることがなくなりビジュアルシーンと呼ばれたアニメーションや声優の肉声の使用が可能となり、これまでにない大容量をいかに使うかが開発側の腕の見せ所となりました。懐かしのゲームソフトの一つになる「天外魔境」や「イース」シリーズはもはや殿堂入りといっても過言ではないソフトといえるのではないでしょうか。ゲーム世代の方は「PCエンジン」に深い思い入れがあり魅力溢れるソフトが多い懐かしのゲーム機の一つと言えるでしょう。