■レトロゲームの魅力
レトロゲームというのは昭和生まれにはたまらない魅力があります。ゲームとしては今のものと比較するとあまりにもシンプルなもので、映像技術も音楽も比べるべくもないのでしょうが、シンプルなだけに操作が簡単で分かりやすくはまりやすいといったことがありました。そして、昭和生まれにとってはゲームというものがあまりにも衝撃的な遊びだったので、熱中してやっていたあの頃を思い出すことが出来るので懐かしさを感じるといったこともあってレトロゲームの魅力が大きくなっていくと思われます。
↓イーアルカンフー 壁を使っての三角飛びという技があります。初期の格闘ゲームは、こんなんだった。とてもチープな感じがします。
■不具合、起動しない・・・
そしてレトロゲームでは、いろいろと不具合があったりするので、それを何とかしてゲームが出来るように苦労をしたりしていたことも思い出されて面白いのだと思います。カセットの裏に息をかけて掃除をするようなことをしてカセットをセットしたり、ちょっとした振動でもゲームが止まってしまうので、細心の注意を払ってゲームをするといったようなこともありました。小学生の頃、日本語がよくわからない人がいて、カセットの裏に書いてある「衝撃を避けてください」と書いてあるのに、床に投げつけてた人がいました。「こうすれば直る」とか言って、投げつけてた人がいました。そう、「避けてください」という日本語の意味がわからなかったんです。
↓掃除中
■ゲームの続きは、復活の呪文で
保存といったことも今のようにボタン一つでは出来なくて、長文のパスワードをメモしてそれを入力するといったこともありました。どこか一文字でも違うとその保存場所からゲームを再開できないので、どの文字を間違えたのか考えて考えてあきらめるといったこともありました。結局パスワードは復活できなくて一からやり直すといったような悲しいこともよくありました。ファミコンの初代ドラゴンクエストでは、このパスワードの事を復活の呪文といいます。これを紙に書いて次回する時に入力しないといけません。結構な作業です。で、嫌いな人のパスワードをいたずらするといった事もありました。「は」に濁点を付けて「ば」にしたり。良い子は絶対にしてはいけません!
下は、ドラゴンクエスト2の復活の呪文を打ち込んでいる時の動画です。この曲を聴いていると、復活の呪文を打ち込むのが苦にならない。早く冒険したくてワクワクする感じになる。そんな曲です。音楽も同時に発音できる音数が制限されていて、作る方も大変だった時代。(動画は、タイトルから始まります。ドラゴンクエストマーチは、当時はわからなかったけど、作曲的にはもの凄く高度だってことが後にわかる。すぎやまこういちによると、もの凄く短時間で作曲できたらしい。これも才能なんですね。)
■不完全だけど面白い!
そういった悲しい思い出も懐かしく思い出せますし、友達と熱く熱中した当時を思い出させてくれるのでレトロゲームは面白いのだと感じます。ゲーム自体の面白さと、不完全さと、昔の思い出とを同時に楽しむことが出来るので非常に魅力の大きなものになっているのでしょう。ゲームの質といったのもでは、今のゲームには及びませんが面白くプレイ出来るための工夫といったものは満載されています。コミカルなキャラクターも今となっては可愛いものが多かったと思いますし、よくできていたと感じます。